TOPへ

帯状疱疹

加齢・過度なストレスが原因で帯状疱疹を引き起こす!?

帯状疱疹とは

帯状疱疹とは帯状疱疹とは、皮膚のピリピリ、チクチクした痛みに続き、赤い斑点、水ぶくれなどが身体の片側に帯状になって現れる病気です。症例によっては、眠れないほど強く痛むということがあります。
帯状疱疹は、主に50歳以上の方に発症します。80歳までに3人に1人が経験するという、大変身近な病気でもあります。

帯状疱疹の原因

帯状疱疹の原因は、水痘・帯状疱疹ウイルスです。
初めて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染した人は、まず水ぼうそうを発症します。水ぼうそうの治療を行い、症状が治まってからも、水痘・帯状疱疹ウイルスは体内に潜み続け、加齢・疲労・ストレスなどによって免疫力が低下した時に再活性化し、帯状疱疹を発症します。
一度帯状疱疹を発症すると、体内で抗体がつくられるため、再発はごく稀です。

帯状疱疹の症状やその経過

初期症状

初期には、皮膚にピリピリ、チクチクした痛みが出ます。この痛みは通常、数日~10日ほど続きます。
続いて、身体の左右のどちらか片側に、発疹、水ぶくれが帯状になって現れます。

発疹

赤い斑点が現れます。

水ぶくれ

紅斑から、徐々に水ぶくれへと移行します。透明なものもあれば、血液や膿が混ざったものもあります。
通常、水ぶくれは1週間ほど続きます。その後、かさぶたを経て、正常化します。ただし、黒ずみ、瘢痕などが残ることもあります。

帯状疱疹は
他の人へうつる!?

帯状疱疹そのものがまわりの人へうつるということはありません。しかし、水痘・帯状疱疹ウイルスを、水痘・帯状疱疹ウイルスを持たない人(=水ぼうそうの既往歴がない人)に水疱内にウイルスが存在するため水疱を潰して内容液に接触すると水ぼうそうをうつしてしまい、水ぼうそうを発症させるということがあります。 

50歳以上は帯状疱疹に
なりやすいかも…?

50歳以上は帯状疱疹になりやすいかも…?帯状疱疹は、体内に潜む水痘・帯状疱疹ウイルスが、加齢・疲労・ストレスなどによって免疫力が低下した時に再活性化して発症します。
そのため、50歳以上の方、仕事などで慢性的にひどく疲れている方、強いストレスを抱えている方などは、そうでない人よりも帯状疱疹を発症しやすいと言えます。
発症者のうち実に7割以上を、50歳以上の人が占めています。

治療法

主に、以下のような治療を行います。

抗ウイルス薬

水痘・帯状疱疹ウイルスを抑制する抗ウイルス薬の飲み薬を使用します。
塗り薬、注射薬を使用することもあります。飲み薬、塗り薬については、症状が治まってからも自己判断で使用を中止しないよう注意してください。

外用薬

皮膚の炎症を抑えることを目的として、外用薬を使用することがあります。
また、皮膚を保護する・二次感染を防ぐことを目的として、保湿剤をご使用いただくことがあります。

鎮痛薬

痛みに対しては、非ステロイド消炎鎮痛薬、末梢神経障害治療薬などを使用します。
発疹が治まってからの痛みを長引かせないためにも、大切なお薬となります。

神経ブロック

痛みが強い場合には、神経ブロック注射を行います。
神経の付近に麻酔薬を注射することで、痛みを和らげます。

帯状疱疹になった時に
注意すること

活発に動く・仕事を頑張る

皮膚の病気だからと、心身を休ませずに活動を継続すると、疲労・ストレスなどによって症状が悪化するおそれがあります。休養・睡眠をしっかりとり、ストレスをためないようにしてください。

冷やす

患部を冷やすと、血行が悪くなり、痛みなどの症状が悪化することがあります。
逆に、お風呂などで身体を温めることで、血行が良くなり、症状の緩和が期待できます。

皮膚を引っ掻く・水ぶくれを潰す

皮膚症状が気になり皮膚を引っ掻く、水ぶくれを潰すといった行為は、治療が長引いたり、二次感染を起こす原因となります。
また、水ぼうそうにかかったことのない人に、水痘・帯状疱疹ウイルスをうつしてしまう原因にもなります。水ぶくれの中には、水痘・帯状疱疹ウイルスが含まれています。

帯状疱疹はワクチンで予防を

帯状疱疹はワクチンで予防をこれまでに帯状疱疹になったことがない50歳以上の方を対象とした、「帯状疱疹ワクチン」があります(任意接種)。対象となる方には、帯状疱疹ワクチンの接種をおすすめします。
また接種の有無にかかわらず、規則正しい生活を送り免疫力を維持することが、帯状疱疹をはじめとするさまざまな病気の予防につながります。